フレーミング(構図)を工夫する
被写体を画面のどこに配置するかによって、写真の雰囲気が全く違います。少しの工夫でバランス良く綺麗で見る人になにか訴えかけているような作品に仕上がります。フレーミングとは、その被写体を配置する一連の作業のことを言います。その撮影現場で自分のでき得る事・考え得ることを全て試して、バランスが良くしかも迫力を感じるベストのフレーミングを見つけてみましょう。
アングルを工夫する

上の4枚の写真は全て同じ花を撮影。
アングルとレンズの違いで全く雰囲気が違う。
撮影時のアングル(撮影するカメラの位置)によって、写真の仕上がりがかなり違ってきます。被写体との距離、角度などを変える事で様々な花の表情を捕える事ができます。
前後に移動したり、カメラの高さを変えてみたり・・ありとあらゆるアングルから花を観察してみてください。そしてこれは!と思うアングルでシャッターを押す。花が一つあれば、作品はいくつも仕上がるはず。観察する目を養いましょう。
レンズワークを工夫する

皆さんの持っているコンパクトデジタルカメラのレンズはおそらくズームできるものが多いでしょう。広角から中望遠まで撮影する事ができる、いわゆる光学3倍ズームがあれば様々な花の表情を撮影することが可能です。
広角側にズームすると、広い範囲を撮影する事が出来ます。花が群生している様や花を取り巻く環境までを画面に納める事ができ、距離感や広がりを感じさせる写真を撮る事ができます。デジタルカメラの広角側では絞りを変える事ではあまりボケ具合に変化が見られなくなりますので、画面全体にピントの合ったパンフォーカスと呼ばれる写真に仕上げる事が多くなります。
広角でのマクロ撮影時には撮影できる距離(最短撮影距離)が短くなる機種が多いです。
望遠側にズームすると遠くの被写体が大きく写ります。逆に距離感が無くなります(圧縮効果といいます)ので絞りの調整でボケを効かせる事が距離感を出す重要な要素になってきます。見せたい被写体に存在感を大きく持たせたい時には望遠側にズームしましょう。
また、望遠でのマクロ撮影時には最短撮影距離が広角側よりもかなり長くなりますが、できるだけ近づく事によってレンズのボケが美しくなりフワッと柔らかい印象の写真に仕上がります。

黄金分割を活用
プロカメラマンの写真など、誰が見てもきれいだな。と思える写真には、被写体の配置などにある程度の法則性がみられます。これが雑誌や、写真のレクチャー本に、必ずといっていいほど紹介されている、「黄金分割」というものです。
風景を見て、これはきれいだ!と思う被写体を、この線、あるいは点に沿わせるように心がけて撮ると、簡単に、驚くほどまとまりのある風景写真が出来上がることでしょう。
でも、多用は禁物!僕の写真のように、マンネリ化してしまう恐れがあります。参考程度に試してみてくださいね。(^^ゞ
詰まるところ、とっさに撮れる感性をもった、個性溢れる写真が一番魅力的なのですから・・。

これで花の撮り方のコツは少しお分かりいただけましたでしょうか?
ピントもバッチリ合い、綺麗に撮れるようになった時には、ご自分で撮ったお気に入りの花の写真を大伸ばしして壁に飾ったりしてお楽しみ頂けます。難しいとあきらめずに、また面倒がらずにぜひぜひお試しくださいね。

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