もっと大切な事
・・・以上、僕の自己満足的風景写真のちょっとしたコツでした。

もっと大切なこと
ここに書いたようなことは、どの本にも載っているような、練習すれば誰にでもできる技術です。しかしもっと大切なのは、「もっともっときれいな写真を撮りたい!」、「ここ、きれい!」という、本を見ても載っていないような、「純粋な気持ちを持ち続ける情熱と感性」だと僕は思います。まずは自分が楽しくなくっちゃ!
そうして楽しく撮影した写真は見る人にその楽しい気持ちがきっと伝わることでしょう。

もっともっと大切なこと
しかし楽しい風景写真撮影をするためには、道具やテクニックよりも必要なものがあります。撮影をする場である大自然やそこに集うモラルある人たちへの敬意と心配りです。
自然溢れる山で見る風景、高山植物は、平地で見るそれよりもいっそうの感動を与えてくれます。これを撮影しないのはもったいないことこの上ないと僕は思います。もっといい景色を見てみたい、撮ってみたいという気持ちは僕にもあるし、皆さんも同じでしょう。風景写真を撮るカメラマンはそれくらいの好奇心、探究心がないと、いい風景は撮れないのは確かです。が、しかし、それは登山道の中だけにとどめておきましょう。登山道を離れるという事はもしかすると貴重な植物や動物の巣などを破壊することになるかもしれないのです。

綺麗な風景を自分が撮影した後、他の人に撮らせまいと踏みにじっていく・・そんな悲しい行為をしている人もいるようです。
人間は大自然の中において、風景写真撮影という素晴らしい趣味をさせてもらっている立場なのです。自然に対する敬意と心配りを忘れては、どんなに腕が良くなってもいい写真が撮れるとは僕は思いませんし、少々辛らつかもしれませんが、そんな心構えで撮った写真がコンテストに入賞しても「私は自然破壊をしました」という証拠でしかないのです。しかもそのとき撮った写真を見るたびにその人はひどい自己嫌悪に陥ることでしょう。自分が撮った写真を見て、感動どころか後悔ばかりが思い浮かんでくるなんて悲しすぎますよね。
登山道を離れて撮る、立ち入り禁止区域で撮影するなどといった自分勝手な行動で迷惑をしているのは他人だけではなく、自然そのもの、そして実は何年後かにその地を訪れ撮影しようとする自分自身なのです。カメラに収めたくなるようなそのきれいな景色を、10年、100年とずっと維持できるように、登山道は踏み外さず、立ち入り禁止区域には入らないでください。もうひとつ、登山道はみんなの道です。三脚での撮影は、通っていく人たちの迷惑にならないよう注意しましょう。

美しい自然は美しい心で
日本にはまだまだ美しい自然が残されています。しかし心無き人のちょっとした行為が積み重なるとあっという間に美しくなくなってしまうことでしょう。そして一度壊された自然は永久に元には戻らないのです。自然は限りあるもの、はかなきものなのです。美しい自然を今あるままに残すには、果てしない努力が必要となることでしょう。でもその自然に集う人達のちょっとした行為を積み重ねることで少しでも自然を残していくことは可能だと僕は思います。撮影に行くたびに目に付いたゴミをひとつ持ち帰る・・そんなちょっとした努力をあなたもやってみませんか?
それから自然を愛するモラルある人への敬意も忘れずに。自然が好きだから、風景が綺麗だから山を歩く・・至って自然な行為です。森を歩いていればいろんな人に遭います。みんな自然が好きだから、風景が綺麗だから歩いているのです。そんな綺麗な自然の中で出会った人達に知らんぷりはちょっと悲しくないですか?同じ気持ちでいるのだから年齢にかかわらず自然を愛する仲間同志です。「こんにちは〜」挨拶も自然に出るようになって欲しいものですね。気持ちの良い森は気持ちの良い挨拶も必要でしょう。そう思いませんか?
美しい自然は、ぜひそういった美しい心で撮影してください。本当に美しい写真にはあなたの美しい心が写っているものなのです。

風景写真ちょっとしたコツ、真髄はどうやらここにあるようですね。

僕もがんばってもっともっといい写真を撮れるようになりたいと、ただいま勉強中です。。。
皆さんもがんばって!心に響くいい写真を期待してますよ〜。(^o^)/~~~

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