基本的な被写体配置(構図)
黄金分割
プロカメラマンの写真など、誰が見てもきれいだな。と思える写真には、被写体の配置などにある程度の法則性がみられます。これが雑誌や、写真のレクチャー本に、必ずといっていいほど紹介されている、「黄金分割」というものです。
風景を見て、これはきれいだ!と思う被写体を、この線、あるいは点に沿わせるように心がけて撮ると、簡単に、驚くほどまとまりのある風景写真が出来上がることでしょう。

でも、多用は禁物!僕の写真のように、マンネリ化してしまう恐れがあります。参考程度に試してみてくださいね。(^^ゞ
詰まるところ、とっさに撮れる感性をもった、個性溢れる写真が一番魅力的なのですから・・。
Kodak DC215ZOOM
撮影地:上高地(9月)
横の線
撮影紀行のページ、上高地で撮った大正池の水に映った林。
手前の水面を下から1/3の「横線」の位置にもってきました。これだけでも多少まとまりが出ますね。(^-^)
この水面が画面の真中に来ると、画面が2つに割れてしまって、落ち着かない写真になっていたでしょう。
でも、この水面が波のない鏡のような水面であれば、ちょうど真中に水面の境目を持ってくると、とてもおもしろい構図になります。(シンメトリーといいます。)

PENTAX MZ-3+FA MACRO 100mmF2.8
中央重点測光 補正なし
PROVIA+PLフィルター
撮影地:美ヶ原高原(7月)
斜めの線
美ヶ原に行ったとき、登山道脇に咲いていたミネウスユキソウの群生。
これは黄金分割の斜めの線をめいっぱい使ったもの。
左下から右上にかけての「斜めの線」で、横の広がりを表現して、右下から左上にかけての「斜めの線」で奥行きを表現した、なかなかめぐり合えない貴重な状況でした。
PENTAX MZ-3+F35-80mmF3.5-5.6
絞り優先AE F11 多分割測光 補正なし
FujiFilm REALA100
撮影地:高見山(1月)

台高山系・高見山に霧氷を撮りに行ったときに登山道途中より日の出を写したもの。
太陽の位置を左上の「点」のところに持ってきました。
真中に太陽を持ってくると、「日の丸構図」といって、なんともしまりのない、ちょっと残念な結果になってしまうでしょう。
この「日の丸構図」、結構面白いもので、たま〜に、驚くほどすばらしい構図に変化してくれることもあります。いろいろ被写体を変えて試してみてくださいね。(^-^)
PENTAX MZ-3+SIGMA 28-70mmF2.8-4.0 UC
絞り優先AE F16 中央重点測光 
+0.5補正 PROVIA+PLフィルター
撮影地:乗鞍高原エコーライン(7月)
時には大胆に
先ほども書いたように、黄金分割ばかりに頼ると写真がマンネリ化してしまいます。時には大胆に、見せたいものを画面いっぱいに表現するのもおもしろいと思います。
これは以前、乗鞍岳に行ったときにエコーライン駐車場から日の出のときの雲海と雲を撮った物。雲海もきれいでしたが、出てきたばかりの太陽に照らされた、雲のグラデーションがとても印象的でした。


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