飯盛山の2本の巨木 2003年12月29日
飯盛山は龍門山系の主峰・龍門山の東に位置し、紀ノ川平野をめぐる古戦場として地域の文献にその名を残す歴史ある山で、山頂直下には樹齢750年以上と言われている那賀町の町木にも指定される桂の大木が2本ある。その桂は雄桂・雌桂と呼ばれ、人を寄せ付けない山中深くひっそりと鎮座する。
今日はネット仲間たちとのオフ登山で、僕は9月の三津河落山以来の登山。日頃の運動不足が心配だが、さて皆さんについていけるのだろうか・・。(^_^;)
コースマップ コース断面図
参考コースタイム(休憩含む)
9:10一本松別荘地-<0:15>-9:25地蔵-<0:35>-10:00田代峠-<0:30>-10:30ミササ城跡-<0:20>-10:50小飯盛城跡-<0:25>-11:15桂越え分岐-<0:20>-11:35桂峠-<0:35>-12:10飯盛山-<1:25(昼食含む)>-13:35桂越え分岐-<0:10>-13:45雌桂-<0:15>-14:00雄桂-<1:25>-15:25田代峠-<0:40>-16:05一本松別荘地

今回のメンバー 吉田さん秋さんジンライムさん安芸さん、はじめさん、ふうま

※画像をクリックするとちょっと大きめの画像が出ます。

雪残る登山道を歩く 途中に地蔵がある
雑木林が美しい 田代峠
今日はちょっと寝過ごした・・(^^;
ジンライムさんを10分ほど遅れて粉河駅に迎えに行ったが、待っても来ない・・ジンライムさんはすでに集合場所まで歩いて行ってくれていた。(ごめんなさい・・)
僕が最後に到着するとともに、2台に分乗して果樹園の細い一本道の急坂を一本松手前の別荘地へ。
田代峠コースの登山口より歩き始めると足元には数日前に降った雪が少し残っている。程なく地蔵が現れ、息を整えてさらに上を目指す。
この辺りから樹林帯がとても美しい。良いお天気だ。低山の雑木林だが、冬は枯れた木々の狭間から少し空が見え、見通しがいいし気持ちのいいものだ。
約50分で快調に田代峠に登り詰めると先客が・・ライフルを持った猟師だ。この付近ではよく猟が行われているようだ。間違って撃たれたりしないだろうな・・と不安になる。(^^;
ここで進路を右手に取れば30分程で龍門山の頂きを踏むが、今回の行き先は飯盛山だ。左手の藪を抜けて進むことになる。
以前は夏にはこの入り口にPP紐が張られ、「上級者向け・通行困難」のような札が掛かっていたし、ネット仲間が道に迷って山頂を踏めなかったなどの話を聞いていたものだから、かなり困難なルートなのだろう・・と気を引き締めてとり掛かることにする。
え?綺麗な道やん(^^; 雪いっぱい ミササ城跡?
ん・・あ、あれ?
入り口のススキを過ぎると、道はとても綺麗で広く整備されている。ブッシュは何処行った?いっぱしのハイキングコースだな、こりゃ。(^^;
でも、まだ気は抜けない。コースが入り混じっていて進路の選択が難しいと聞いたぞ。最初の分岐を「飯盛山」の標識に従い左に進む。日陰の登山道脇には雪が結構残っている。お昼を過ぎるとこの雪もかなり溶けそう・・泥まみれになりそうだ。
そして程なくミササ城跡らしきところを通り、さらに尾根歩きは続く。
千両だっけ?万両だっけ? 小飯盛城跡
小気味の良いアップダウンを繰り返し、道の脇には何やら赤い実を付けた低木が群生する。安芸さん、はじめさんは正月の飾りだと言っていたが・・ほんと?
少し進むと三等三角点のある小飯盛城跡が現れる。この山系の尾根のピークには山城跡が良くある。昔高野山真言密教の僧兵たちが、北条氏や織田氏が攻め込んできた時に拠点とした城跡らしい。
この付近はいわゆる古戦場だ。麓の「勝負畑(しょばた)」という地名にもその名残がある。
桂越え分岐 薄霧の杉林に光が差す 桂峠
小飯盛城跡から暗い杉林の中を少し歩くと桂越えの分岐に差し掛かる。ここにも標識があり、進路が真っ直ぐであることは一目瞭然。左に下れば雌桂・雄桂があるらしいが、まずは山頂を目指す。
薄い霧の漂う中、タイミングよく太陽の光がスポットライトのように差し、とても美しい光景を見ることが出来た。
やがて杉林が開け、桂峠に到着する。ここでも道が4方向に分岐しているが、真っ直ぐ進む。進路を見極めやすいはっきりとした道なので、ここまでで迷いそうなところはなさそうだ。
視界が開ける スミレ?小さな花だ
ここまでで唯一の展望 飯盛山頂
また樹林帯に差し掛かり、アップダウンを過ぎると急に視界が広がる。う〜ん、しかしいいお天気!暗い杉林から一気に出たので、目がおかしくなりそうだ。
かなり広大に植林を切り倒しているが、ここに何か建てるつもりなのだろうか?資材を運び込む車の通れそうな道は無いんだけどなぁ〜・・?
再び樹林帯に入るが、その直前の足元に、安芸さんが「小さな花がある」と言っているので近づいてみる。やぁ・・ホント、ち、ちっちゃい〜・・何とかデジカメで撮ることが出来たので貼っておこう。何の花かな?スミレの仲間かなぁ?「みんなで作るFlowersGuide」などという花図鑑サイトを秋さんと協力してやっているが・・僕は救いようの無い花オンチなのです。(^^;
樹林帯に入ると、その木々の狭間から少しだけ展望があった。紀ノ川や粉河の町並みが見えた。
そしてまた4方向の分岐に差し掛かる。左手には奥のほうにベンチも見えて、正規のルートのように感じるのでそちらに進みそうだが、正面の急坂が最後の登りらしい。木を掴み、滑りながらも登りきると12:10飯森山頂に到着した。
傾斜のキツイ杉林を下る 雌桂はデカイ!! 見上げるとこんな感じ
それぞれに食事を摂り、体が温まる。そして記念写真を撮り、山頂を後にする。
いよいよ雄桂・雌桂を目指す。先ほどの桂越えまで戻り、分岐を今度は左にかなり下る。
グングンと高度を下げ、ようやく雌桂に到着。さすが樹齢750年以上と言われることはある、メチャクチャでかい!写真に写っているのは右から左まで一本の木なのだ。一応那賀町の町木に指定されているが、町民の方々は見たことがあるのだろうか?
しかし恐ろしいほどの超巨木、14mmレンズで撮っても全部を収めることが出来なかった。
雄桂。これも巨木だ 少しの展望
そこからさらに下ると、今度は雄桂が目の前に現れるが・・雌桂を見たあとにこれを見ると、何とも小さく見える。先に到着したみんなは雄桂はそっちのけで水の流れにいたサワガニを撮っていた(笑)。はじめさん曰く、「雄より雌の方が大きいのは世間と一緒やな・・」(爆)
しかしこれでも平地で見れば物凄い巨木なのだ。機会があればぜひご覧くださいませ。
おお、気づけばもう14:00。そろそろ戻らねば。かなり下ったので運動不足の僕には登りが大変だったが・・何とか田代峠まで戻ってきた。
もう15:25、龍門山はまた今度ということで、田代峠コースを下山する。結局ピストンになっちゃったなぁ。(^^ゞ
龍門山温泉に入って汗を洗い流したあと、解散!となりました。

皆さんお疲れ様でした〜!またご一緒しましょうね!

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