紅葉前の静かな大台ケ原 2002年 9月29日 | ||||||||
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4:30大台ケ原大駐車場→5:00日出ヶ岳→6:00正木嶺→6:40正木原→7:20牛石ヶ原→8:00大蛇ー→9:30シオカラ谷→10:10大台ケ原大駐車場 |
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※黒フチ画像をクリックするとちょっと大きめの画像が出ます。 |
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6:30駐車場に到着し、朝食を摂る。お天気は・・曇っているが何とかもってくれそうだ。早々に歩き始める。東大台のハイキングルートはいつものようにコケが広がり、9月も後半になるとやはり少し色づき始めた木々が、濃緑の針葉樹の中にいっそうの存在感を感じさせる。 約20分で日出ヶ岳肩の展望テラスに到着。展望を少し楽しみ、日出ヶ岳への階段を登る。この階段は距離が短いがなかなかキツイ・・(^_^;) 山頂に到着すると、あのコンクリート2階建ての展望台が綺麗サッパリ無くなっていた。かなり老朽化して殺風景なものだったから、なくなるととても雰囲気がよくなった気がした。
山頂からは雲海広がる展望が見渡せた。やっぱ山は早朝が気持ちいいですね〜。お天気は良くないが大気の透明度は高く、遠くの山まで霞まず見えた。風はすでに秋の清々しい香りを感じさせ、長袖シャツの上に一枚羽織るくらいがちょうどいい。紅葉がまだなので人も少なくのんびりできた。 |
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延々と木道が続き、木道脇には少し色づいたゴヨウツツジが囲む。木道の下はかつての登山道だ。日本一の降雨量を誇る大台ケ原だけあって、人が歩いて窪んだ跡に降雨時に水が流れ、土を洗い流していくため、深くえぐれている。 |
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以前はここも森だったという。昭和30年代にはコケ生した森だったと、写真が飾られている。今ある森は何とか護っていけないものなのだろうか? |
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小気味いいアップダウンを数回繰り返し、牛石ヶ原に到着。ここは笹野原のフィールドだ。神武天皇像を見上げると、すぐ横には御手洗池があり、動物達はここで水分補給するのだろうか・・と想像を膨らませる。笹野原と森林の境界はやはり朽ちた木々が林立する。こうやってどんどん森は朽ち、笹野原が広がってゆくのだろうか。
曇ってはいるものの大気の透明度が高く、遠くの山までスッキリと見渡せた。大普賢岳、行者還岳、弥山、八経ヶ岳、釈迦ヶ岳など、大峰主要峰に手が届きそうだ。 眼下には深い谷が広がり、遠くに雲海が見える。尾鷲の方向だ。 大蛇の先端はほんのりと赤く色づいた木も見え、秋の到来を告げているようだ。崖の際にはオオヤマリンドウがひっそりと咲いていた。 |
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この辺りは木々の狭間に苔生した切り株が目立つ。開拓時代に切られた物らしいが、周りの木々も育ち、日の当たらない木陰の湿気で朽ちて行くのを待っているかのようだ。 これが切られずに現在まで育っていればどんな太さになっていたことだろう・・そういった想像を駆け巡らせてしまう。しかし、森の回復力もなかなかのものだ。ここまでの緑を湛えるようになったのだ。 今日は細い流れも水量が豊富だった。 |
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空からは雨がパラパラと落ちてきているようだが、歩く道には何も落ちてこない。木々が守ってくれているかのようだ。
しかし、早朝の空気の清々しさこそ、登山の楽しみだと僕は思うんですけどねぇ〜。(^_^;) 沢沿いの木々も紅葉の気配を見せていた。そろそろ週末の大台ケ原も本格的な混雑がやってくるんだろうな。 まだちょっと風景的に中途半端な時期ですが、静かなハイキングが出来て気持ちのいい一日でした。 |
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