軽井沢清里メルヘンルート2日間 part1 2002年 4月6日〜4月7日

和歌山を6:15の電車で飛び出し、難波よりバスにて一路信州へ向け走る。バスでのツアーで長野に行くのは初めてじゃないだろうか。

バスガイドが行程を説明
今回のツアー旅行は嫁はんのお父さんが商店街の福引でイタリア旅行を当てたことから始まった。実はこのイタリア旅行、一人旅で・・というものだったのだ。一人で行くのが嫌だというので、黙って旅行券に換えてもらって来たらしい。その旅行券のおかげで僕も長野に行く事となった。

バスには添乗員、運転手、バスガイドの3名がスタッフとして同行してくれた。うちの家族は5人、他に参加者は7名だけだったので、バスの中は広々と使え、結構快適だった。
ツアーの一日目の行程は・・
難波ー梅田ー<名神・中央道>−飯田水引の郷ー<八ヶ岳公園道路>−清里清泉寮ー八ヶ岳美しの森ー野辺山高原ー奥軽井沢
・・の予定だ。バスではそのルートを説明しつつバスガイドが雰囲気を盛り上げていった。

バスツアーでは時間の制限があるので、三脚を据えてじっくりと撮影なんてとてもできないだろうと見積もって、今回の機材はMZ−3と28−70mm標準ズーム、100mmマクロのみとした。これ以上の焦点距離は持っていっても手ブレがひどくて重いだけだろう。フィルムはやはり色鮮やかでコントラストの高いポジを使いたい。トレビ100cを選択した。一眼レフの手ブレ限界の明るさを考えて、比較的暗いところに強いデジカメも持ってきた。

店の前の鯉が泳ぐ池
まずは飯田水引の郷に到着。ここで昼食となった。食事が終わり、店内を物色したあと、水引作りの実演を見学した。
水引の製造工程を見学
芸術的な工芸品
実演している老夫婦の見事な職人仕事はさすがだと思った。
何度も何度も同じような作業を釣り返しているのを見ていると、普段は祝儀袋などに付きものの水引の商品価値を、改めてとても高く捉えてしまう。
店内にある水引の工芸品を見ても、自分の中でその価値が上がっていくのがわかる。水引を巧みに使った花は本当に芸術品だ。実演コーナーもあり、実際に工作を体験する事ができるが、時間が無い。
見事な工芸品を見ていると欲しくなった・・が高くて手が出なかった。(笑)
店の前には水車小屋があり、庭園のように作られていた。
池には桜の花びらが浮き、何とも風流だった。

一番前に座ると開放感が♪
飯田インターから再び中央道を走ると、南アルプスが正面に見えた。
そう言えば、初めて登った山は甲斐駒ケ岳だった。深田久弥が選んだ日本百名山の一つだ。本で見たコースタイムは7時間半だったが、山登りが初めてだった僕が実際に登ってみると9時間以上かかった。最終バスに乗り遅れてしまって、山小屋に泊まったのを懐かしく思い出していた。

車窓から木曽駒ケ岳の雄姿が
バスは伊那谷を抜け、駒ケ根へと進む。左手に中央アルプスが見えてきた。やはり3000m級の山々は雪が残りとても綺麗だ。
長坂インターで高速を後にし、いよいよバスは核心へと向かう。

見上げる白樺が美しい
シーズンオフの寂しげなランプ
八ヶ岳の姿を遠目に、清里清泉寮に到着。ここではソフトクリームが有名だそうだ。結婚式場になっているらしく、黒服を来た人々が集っていた。
ここに来てようやく青空が広がる。見上げる白樺がほのかに白く輝きとても綺麗だ。関西にはない風景に感動を覚えた。
ようやくソフトクリームが♪
さっそくソフトクリームを買いに行くが、凄い行列になっていた。何でも結婚式に参列した人々にはソフトクリームの無料券を配っているのだとか・・そりゃ混むわけだ。(-_-;)
待った甲斐あって、ソフトクリームはとてもまろやかでおいしい!添乗員さん、バスガイドさんが絶賛するだけあるなぁ。ガイドブックなどには必ずといっていいほど掲載されているらしいので、機会があれば皆さんぜひご賞味くださいませ。・・というわけで出発時間となってしまったので、バスへと乗り込む。

観光用のフレームから撮影 ダケカンバが寂しげに立つ
バスはさっきから見えていた八ヶ岳に向かって走る。美しの森に到着。駐車場から15分ほど階段を昇ると、八ヶ岳の雄姿がドーンと目の前に現れた。
4月とはいえ標高1600mの丘はやはり冬景色だ。いわゆるシーズンオフの閑散とした観光地に生える草木はまだ芽生えず、辺りにはシーンとした雰囲気が漂っていた。
木道が轢かれ、周遊できるようになっているらしく、歩いている人があり、僕も歩いて見たかったが、ここでの時間は30分しかなく、写真を数枚撮ってまた駐車場へと下りた。(-_-;)
八ヶ岳の広大な裾野を下る
これが団体行動のツアーの短所たるものだろう・・。好きなだけ好きな場所でゆっくりできる自家用車での単独行がとても楽しく思い出された。
下りでは浅間山が見えた。ここからはホテルに向かう。
奥軽井沢まで走った頃には夕刻になり、浅間山の影がとてもかっこよく見える。
暗くなって辺りの様子がわかり辛いが、どうやら雪が残っているようで、白いものが車窓を通り過ぎていった。
もうすぐ今夜の宿だ。。

・・つづく。
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