桜2002 2002年 3月31日

今年の桜は早かった・・。
しかし今日はいいお天気になりそうだ。バタバタとして撮影に行く機会がなかったので、僕にとっては今日は年に一度の桜日和だ。
夜明け前に家を出て南に向かう。例年の桜撮影で、海から山に上っていく撮影が定番になってきた。撮影地は4〜5ヶ所ノミネートしておいたが、臨機応変に変えるとするか〜。(笑)

とっさに車を停め撮影
国道42号線を南へ走り、御坊市で海沿いに出ようと煙樹ヶ浜(えんじゅがはま)の海岸線を走る。ちょうど夜明けだ。よく焼ける朝日で車を停め撮影した。
たまたまSPFに28mmを付けていたのが幸いした。日の出の方向の山と太陽の形を出したかったので、段階露出してみた。

日ノ岬近くの湿地では野鳥が集う
かの竹内敏信氏も撮影したという日ノ岬に向かうが、桜は時すでに遅し・・。ほとんどが浜風に散ってしまったようだ。ここでの撮影は諦め、西山千本桜に向かう。
途中県下では珍しい湿地があり、ちょっとばかり野鳥を観察していた。朝の空気がひんやりとほほを伝う。誰も居ない早朝、鳥の鳴き声だけが響き渡り、湖面に野鳥たちがのんびりと集っている姿は見ていて飽きない。・・が今日は桜の撮影だ。先を急ごう。
主のような樹が海を見守る
しかし、その先にはもうひとつ、面白いものが待ち受けていた。
樹は海から生え、幾重にも重なった幹が面白く、その枝が海に向けて覆い被さっている様もとても興味深い。その余りの枝の広がりの大きさに20mmレンズでも入りきらない・・。

西山千本桜に到着したが、やはり桜は遅いようだった。日ノ岬よりは数段マシだが、花は少し萎れ、ボケを使っても隠し切れそうになかった・・。(-_-;)

川沿いは日当たり良く、散り気味
日高町の撮影も早々に切り上げ、日高川を上流へと走ってみる。
中津村付近まで来ると、咲きっぷりが良くなってきた。日高川沿いの変電所では、対岸から見る桜並木が見事だったが、渡ってみると葉の混じるものばかりだった。
いよいよ美山村まで上って来てしまった。もうすぐ龍神村だ。しかし、龍神村は広いので、行ってしまうと昼になってしまいそうだ。他にも撮りたい被写体はある。

年々整備され撮りにくい
美山村では苔むした神社の石垣に立つ桜がちょうど時期だった。今年は石垣の周りになにやら工事の機材が置かれていて、フレーミングにてこずった。
川沿いの桜も結構綺麗だが、ファインダーで確認しつつ移動していると犬の鳴き声がだんだん高まってきた。何故だろう?と思っていると、目の前に犬小屋があった。今にも飛び掛ってきそうな声を荒げた犬が足元に・・。(^_^;)
うっ・・つ、次行こう・・。(笑)

春の空は雲がまばらで気持ちいい
今度は少し下り、有田川沿いを上ってみる。清水町の二川ダム付近の桜並木が光線もよく、見上げるととても綺麗だった。しかし、ここも少しばかり葉が出てきている。
桜よりも野の花に目が行ってしまう・・。

春だなぁ〜
ということで、タンポポを寝そべって撮ってみた。20mmレンズだと、周りもはっきりと写しこめて面白いが、少々説明的になってしまう。
ここのダムは水の色が青緑色をしていて、桜の花びらの色には映えるが、望遠で切り取らないとガードレールが写ってしまう。でも、今年は望遠のパターン的に撮ったリズミカルな桜ではない、光を強調させる桜が撮りたい。

オーバーになってしまった
もう一本北に上ってみようと思い、美里町に向かう。
途中の国道沿い(山道ですが一応国道なのです・・)の廃屋にタンポポが咲き乱れていた。
道沿いの邪魔にならないところに車を停め、タンポポを広角でマクロしてみる。ここで気づいたが、タンポポはひまわりなどと同じく太陽の方向を向いているようだ。花の正面から順光で色鮮やかさを出そうとするが、低姿勢の撮影なので自分の影がどうしても写ってしまう。それで斜光での撮影になってしまった。
オオイヌノフグリが脇役になってくれた。

タイミングよくスポット光が
国道から離れ、少し山へと走ってみる。杉木立ちの中に、小さいながらも桜並木を見つけた。葉桜だが杉の木漏れ日でとても雰囲気が良かった。
ひとまず目的達成・・かな?
木漏れ日のボケが綺麗そうだ。Jupiter9 85mmF2で半絞り絞って撮影してみた。
昼になり、真上からの射し込みになったので、引き上げる事にした。

桜にはやはり光が似合う。来年こそは満開を撮影したいなぁ〜・・。
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