RICOH GR DIGITAL
F8 1/380sec. 分割測光 ISO64 / 和歌山市・四季の郷
初めて持った一眼レフはRICOHのXR-500だった。そのXR-500に付いていたのがXR RIKENON 50mm F2 L。非常にシャープな写りで、天体写真に良く使っていたが、標準レンズ1本だけというのも少し非力なので28mmレンズが欲しい・・と物欲は広がる。28mmレンズへの想いは日に日に募るばかりだが、当時の僕にはレンズを購入すると言うのは凄く高価な買い物だった。
大きな液晶はとても見やすい
記録媒体はSDカード
専用バッテリーは下部から差込む
抜けやすいので注意
外部ファインダーと角型フード
コンパクトな一眼レフのよう
純正の皮ケースと
ARTISAN&ARTISTのストラップ
以来28mmレンズへの憧れをずっと抱き、いつの日かGR1という凄く描写性能の高いカメラと出会う。僕の理想の28mmレンズだ。
しかしGRはやはり高価。手が届かなかった。その後PENTAX-A 28mm F2.8を手にしたが、僕の抱く28mmレンズとは撮っていてそのフィーリングが何か少し違った。

そしてデジタル全盛の現代、その憧れのGRレンズを搭載したデジタルカメラがついに登場した。
憧れのGRでデジタルを・・追い求めた理想の28mmレンズで、抱くイメージを表現したい。そういう想いを馳せながらショップで眺めていたが・・気付けば手元にGR DIGITALがあった。(笑)
妥協をせずに作り上げられた、高性能なコンパクトデジタルカメラ。ズームこそないけど、僕の理想の28mmレンズを搭載している理想のカメラ。写真を撮るのにそれ以上何が要るだろうか。
いや・・でもバッテリーは二つあったほうが良い。プレミアムなカメラだし、できれば限定版のARTISAN&ARTISTのストラップにしよう。RAWの書き込み速度がちょっと遅く感じるから、最速のSDカードを買い足そう。そうそう、フードも必要だな。あ、ファインダーがないから、夜間撮影では外付けのファインダーも要るな、あと持ち運ぶには小洒落たケースも欲しい・・なんていろいろ考えていると、結局カメラ周辺はオプションで一杯になった。(笑)

主な仕様はRICOHのホームページをご覧頂くとして・・小さいけどとにかく思い入れの深いカメラであることには間違いない。
実際には機能とか他機種と比べてどうとか・・そんなのは全く関係ない。「気に入ったカメラであること」・・これが撮影結果に大きく影響するのだ。写真は楽しくなくては良いものが撮れないと思うのです。
カメラ紹介というよりコラムエッセイのようになってしまいましたが(笑)・・想像力と好奇心、そしてGR DIGITALがあれば、きっと良い写真が撮れる気がする。
一般撮影だけでなく、天体写真にも積極的に使っていきたくなる、ひさびさに出会えた、またようやく出会うことが出来た写欲をくすぐられるカメラなのです。
GR DIGITAL の主な仕様
項目 仕様
撮像素子 有効画素813万画素(総画素数 830万画素)、 1/1.8型原色CCD
レンズ
焦点距離: f=5.9mm (35mm判カメラ換算28mm)
明るさ(F値)F2.4〜F11*1
レンズ構成 5群6枚 絞り枚数7枚
デジタルズーム 4.0倍
撮影距離 レンズ先端から約0.3m〜∞
マクロ撮影距離 レンズ先端から約0.015m〜∞
シャッター
〈静止画〉 180、120、60、30、15、8、4、2、1〜1/2000秒
〈動 画〉 1/30〜1/2000秒
画素数
(ピクセル)
〈静止画〉 3264×2448、3264×2176、2592×1944、2048×1536、1280×960、640×480
〈文字〉 3264×2448、2048×1536
〈動 画〉 320×240、160×120
画質モード*2 F(Fine)/N(Normal)/RAW*3
ISO感度*4 AUTO、64、100、200、400、800、1600
フラッシュ オート/赤目軽減/強制発光/スローシンクロ/発光禁止
到達距離*5 約0.2m〜3m
フォーカス オートフォーカス/マニュアルフォーカス/スナップ/∞ (AF補助光あり)
露出調節 TTL-CCD測光 マルチ(256分割)/中央重点測光/スポット測光
露出補正

マニュアル補正(+2.0〜−2.0EV 1/3EVステップ)、オートブラケット機能(−0.5EV、±0、+0.5EV)

ホワイトバランス AUTO、固定(屋外/曇天/白熱灯/蛍光灯/手動設定/詳細設定)、ホワイトバランスブラケット機能
記録媒体 SDメモリーカード(3.3V 32、64、128、256、512MB、1GB)、マルチメディアカード、内蔵メモリー(26MB)
記録枚数
(内蔵26MB)*6
〈静止画〉 3264×2448 RAW:1枚 F:8枚 N:14枚、3264×2176 RAW:1枚 F:9枚、 2592×1944 N:22枚、2048×1536 N:36枚、1280×960 N:63枚、640×480 N:277枚
記録時間
(内蔵26MB)
〈動 画〉 320×240 39秒(30コマ/秒)、
160×120  2分26秒(30コマ/秒)*7
〈音 声〉 56分45秒*8
記録データ容量
〈静止画〉 3264×2448 RAW:約11.52MB/画面 F:約2.83MB/画面 N:1.63MB/画面、
3264×2176 RAW:約10.25MB/画面 F:約2.57MB/画面、2592×1944 
N:約1.03MB/画面、2048×1536 N:約672KB/画面、1280×960
N:約356KB/画面、640×480 N:約83KB/画面
記録モード 撮影モード(静止画/連写/S連写/M連写)、プログラムシフトモード/絞り優先モード/マニュアル露光
モード、シーンモード(文字/音声)、動画モード
記録フォーマット
〈静止画〉 JPEG*9(Exif ver.2.21)、RAW(DNG)*10
〈文字〉 TIFF(MMR方式ITU-T.6)
〈動 画〉 AVI(Open DML Motion JPEGフォーマット準拠)
〈音 声〉 WAV(Exif ver.2.21 μlaw)
液晶モニター 2.5型 低温ポリシリコンTFT液晶 約21万画素
セルフタイマー 作動時間:約10秒/約2秒
インターバル
タイマー
撮影間隔:5秒〜3時間(5秒単位) *11
PC I/F USB2.0、リコーオリジナル/マスストレージ選択可 *12
AUDIO.VIDEO I/F オーディオOUT/ビデオOUT
ビデオ信号方式 NTSC、PAL切替え
外形寸法 107.0mm(W)×25.0mm(D)×58.0mm(H) 突起部含まず
質量 約170g(バッテリー/SDメモリーカード/ストラップは含まず)、付属品約30g(バッテリー/ストラップ)
電源 リチャージャブルバッテリー(DB-60)×1、ACアダプター(AC-4c オプション)、
単四形アルカリ乾電池×2、単四形オキシライド乾電池×2、単四形ニッケル水素充電池×2
撮影可能枚数*13
CIPA規格準拠  DB-60使用時:約250枚、
単四形アルカリ乾電池使用時:約30枚*14
使用温度範囲 0℃〜40℃

*1 モードダイヤル設定がの時は、F7.1〜F11はNDフィルター併用。
*2 画像サイズにより、設定できる画質モードが異なります。
*3 Fineモード(JPEG)と同時記録。
*4 RAWモードではISO1600の設定はできません。
*5 到達距離はISO AUTO設定時。
*6 静止画の記録目安枚数です。
*7 1GBのSDカードでは最大88分31秒の記録が可能です。
*8 1GDのSDカードでは最大2063分25秒の記録が可能です。
*9 DCF準拠、DPOF対応。DCFはJEITAで標準化された「Design rule for Camera File system」の略称です。(機器間の完全な互換性を保証するものではありません)
*10 DNGファイル形式はRAW画像ファイル形式の1つで、アドビシステムズ社が提唱する標準ファイル形式です。
*11 フラッシュOFF時。
*12 マスストレージは、Windows Me,2000,XP, Mac OS9,OSX10.2〜10.4に対応しています。Windows 98/98SE, Mac OS8.6には対応していません。
*13 撮影可能枚数はCIPA規格に準じた測定条件によるもので、使用条件、電池メーカーにより大きく異なり、目安となります。
*14 松下電池工業株式会社製の単四形アルカリ乾電池を使用。
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