■RICOH GR1s | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
銀塩GR1s。2007年3月、憧れの28mmレンズの付いたカメラをついに手にすることができました♪ ![]() しかしGRはやはり高価。手が届かなかった。その後PENTAX-A 28mm F2.8を手にしたが、僕の抱く28mmレンズとは撮っていてそのフィーリングが何か少し違った。 GR DIGITALも手にしたが、デジタル全盛の昨今、ここはやはり銀塩で撮るということにこだわりたい。
やはり高級コンパクト、絞り優先AEで撮影できます。GR DIGITALに比べると少々小さな絞りダイヤルは回すとクリック音と適度なトルク感がある。露出補正ダイヤルも使いやすい位置にあり、その他ボタン類も押しやすい位置に付いているので非常に好感が持てる。 また、GR1からの改善点のひとつとして上げられるのが液晶のバックライト。電源オン時に数秒点灯されるが、省電力化のためか点灯時間は短い。シャッターボタンや各種ボタンに触れると再点灯する。 そしてこのGR1sからフードやフィルタが取り付けられるようになった。フィルターをつけるにはアダプターが必要らしい。GR DIGITALもCONTAX T3もそうだが、アダプターが必要なのはちょっと面倒な印象を受ける。それとフードは少々ケラレが生じるというようなウワサを耳にしたが・・ ![]() 先のも述べたようにボディはGR1sの方がひとまわり大きい。コンパクトさにおいてはGR DIGITALが有利。 機能的、構造的な比較はどうだろう。 レンズの開放F値で見るとGR1sはF2.8、GR DIGITALはF2.4。レンズは確かにGR DIGITALの方が明るく撮影可能な状況範囲を広めている。また撮ってすぐ結果を見ることができ、要らないカットはその場で消去して撮り直しができる、そして隅から隅まで恐ろしくシャープな描写を味わえるというデジタルの長所を生かすことも出来る。 しかしGR1sのレンズの繰り出し時の音の静かさとスムーズさは、造りの良さと耐久性の高さを物語っている。ちまたで故障が多いというウワサを良く耳にするGR DIGITALのようなジャリジャリとした砂を噛む様なレンズ繰り出し時のモーター音は感じられないのだ。 そしてもうひとつ大きな違いは感度による粒状性。 GR DIGITALではISO400になると一気に荒くなる。実用的なのはISO200までだろう。最近のフィルムはISO400でも非常に高画質、失敗の許されないブライダルフォトでは以前からISO400で大きく撮ってトリミングするのが定石になっている。ISO800も使えるフィルムに向上してきている、ズームレンズでの撮影では充分に実用的だ。 ![]() 撮影のパートナーとして永く使うことに対してはGR1sの方が一歩ぬきんでている気がする。 何はともあれ、一眼レフ交換レンズよりも高性能に造られたと言われるGRシリーズのコンセプトには頭が下がる。あれこれ付け足さなくても充分に美しい写真が撮れそうだ。 触った瞬間から、これは良く出来たカメラだと納得させられるしっかりした造り。 明るく見やすいファインダーを覗いていると写欲が湧き出すのが良く判る。 製造終了してから中古市場は高騰を続けているが、デジタルが全盛の今こそ、ぜひ手にしてみたいカメラだ。 |
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Specifications
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